手稲裏雪崩レポート
|
2004年2月5日 手稲裏雪崩レポート 今まで、滑ろうとした斜面の小規模なものや人の話で聞いたり、撮影中人が流されて行くのを目撃したり、救助に参加したことはあったけど、初めて雪崩に巻き込まれてしまいました。規模的には左右40m以上長さ300m前後、雪崩れた層の厚さ30cmぐらいだったと思う。場所は手稲オリンピアの4番コースの奥に見える南斜面、当然コース外。その日はゲレンデで滑る予定で、2〜3本滑ってから撮影はちょっと難しいってことで、ちょっとハイクすることになった、自分はその予定ではなかったので、スノーシューは持っていたが、コレはクリッカー用で、その日に持っていっていたのはラピッドファイヤーだったので、ツボ足で後に着いて行くことになった、幸いストック、ビーコンは持っていたのだが・・・ ハイク1時間ほどで、手前側の斜面から撮影を始めた、2人撮り終えて、ヒットポイントを無線で確認しながら斜面をトラバースして3人目が滑り出してファーストヒットポイントに当て込んだ瞬間に切れた、自分が見えている範囲は全部雪崩れていてたので、どっちかに逃げるとかもできず、スピードもそれほど速くなかったので、ブロック状の波が近付いて来るのを黙って見ているしかなかったのだが、ささやかな抵抗として雪崩に背を向けて踏ん張って耐えてみようとしたものの、そのまま背中を押されて斜面をゴロゴロ転がされてしまった。明るい、暗いの繰り返しで、3回ぐらいまでは回ったのを覚えているけど、その後はいつ止まるんだろうとか、ビーコンのスイッチは入っていたよなとか、埋まってもきっとみんなが助けてくれるから大丈夫だとかっていろいろ考えていた。止まった時はラッキーなことに明るい方で、何とか自力脱出できた。雪崩れた斜面には3人いたので、他の人も流されていたと思ってそれをチェックしようとしたけど、1人は回避できたみたいで、もう1人も自力で脱出できていて、自分の方が探されていたみたい。だいたい50mぐらい流されたみたいで、カメラバッグ、グローブ、板が無くなってしまったが、カメラは2台外に出していたので、カメラバッグ自体は軽くなっていたらしく、さらに30mぐらい下に見えていてまたまたラッキー、出していたカメラも2台共しっかり持っていたので、何とか仕事は続けられる。1時間弱ハイクバックして何とか戻ることができた。 幸運なことに誰1人ケガも無く生還することができたのだが、“幸運”の要因は幾つかあって、スピードが遅かったこと、木が多い斜面だったにも関わらず木にぶつからなかったこと、一応とった防御姿勢が結果的にはカメラが顔などにぶつかりにくかったなどなど、(幸運だったら最初から雪崩れないんだけどね。)雪崩れた後の斜面を見た感じでは小規模ってサイズでもなかったし、木が多くても雪崩れる時は雪崩れるってことを勉強させてもらいました。 |