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98 1/28ニセコ「春の滝」雪崩 救出参加レポート トヨタビッグエアーが終ってニセコに滑りに来ていたんだけど、北海道とはいえかなりの勢いで降っていたような感じ、一晩で車に50cm以上は積もっていたから、誰も滑っていない場所だったら1メートルぐらいの深雪はあったかもしれない。その日は久しぶりに晴れたんだよね、で、カメラも持たずにゲレンデを滑っていたんだけど、何かイヤーなヘンな予感じゃないけど、こんなことが起きる前兆みたいなのは一緒に滑ってた人達は感じていたのかもってことがいくつかあったんだよね。その1つはニセコローカルの遠藤君がピットを掘りに行ってスコップを流しちゃったらしいんだけど、取りに行ってないみたいだったのと、ビッグエアーから流れて来ていたジム・リッピーも滑りに来ていたんだけど、春の滝近辺の斜面を一緒に見に行った時に、滑る?って聞いたら、やめとくって言っていたこと。彼は飛びもスゴいけど、いろんなところのバックカントリーも滑っていて、たぶんビッグエアーが終ってすぐにこっちに来ていたと思うので、それまでにどんな降り方をしていたのも知っていての決断だったんじゃないかと思ったんだよね。 そんなことがあったからゲレンデを滑っていたんだけど、リフトに乗ってる時に春の滝方向にすごい雪煙が上がっていて、何だろーねって話をしていて、その1本を滑ってまたリフトに乗ろうとした時に太朗君達がスゴイ勢いで来て、雪崩のことを聞いて一緒に行くことになったんだ。 その時にわかったことは3人埋まったということ、1人はナベさんだということ、ビーコンは付けてないということ、これぐらい。一緒に木が多い斜面を現場まで滑っていって、だいたいこの辺ってところで捜索を始めたんだけど、何やっていいかわからなかったので太朗君の言う通りに横1列に並んで地面に向って「おーい」って叫んで地面に耳を当てて生存者を探すことをして、そうこうしているうちに人が集まってきて、ゾンデの数も増えたので今度はゾンデで捜索して、手ごたえがあったら掘って疲れたら交代を繰り返して、そのうちに智基がさくら(犬)を連れてきて、さくらがクンクンしたところをゾンデで探ってみたら手ごたえがあって、そこを掘ってみたら1人出てきたんだけど息はしてなかったからみんな死んじゃってるのかもって思いながら、でももう1人もすぐみつかって、その子は泣いてたからまだ大丈夫かもしれないと思って堀り続けていたら、ヘリが来て、汗だくで上着も脱いでやっていたからヘリの風で瞬間冷凍された感じで、2人が運ばれたのははっきりとは見ていなくて、さらに堀り続けていたところ、ひときわ深いところでナベさんの手が出てきて、顔が出てきた時には会話してたから、あ〜よかったってほっとしたね。で、ナベさんが見つかる前ぐらいから天気が悪くなっていて、ヘリは視界が悪くなったのでナベさんは人力で運ぶことになったらしい、もうその時はヘトヘトでしばらく現場で動けなかったから、ちょっと休んでゆっくり帰っていったことを覚えている。 あとから太君が自力で脱出できたからエリアをピンポイントで捜索できたってことを知らされて、掘っている時の謎が解けた感じだった。 |