スポンサーの意義について考えること

 

 メーカーやディストレビューターは何を基準にスポンサードするライダーを選んでいるのだろう?いいライダーをスポンサードすればメディアに出る機会もあるだろうし、実際そのライダーにカリスマ性があればそれだけで、かっこいいと思われることもあるだろう。そんなライダーをサポートできれば商品が売れて、会社も儲かるという図式が成り立つ。しかしライダーはスポンサードを受けていても、その待遇はまちまちだ。ただ物品をもらっているだけというのもあるし、年間契約をしてあるていどお金をもらっているのもある。ただ日本では、スポンサードしている意義がカタチとなって現れた時のボーナスはない。例えば雑誌で1ページあるいは表紙に露出したとか、インタビューを受けて、スポンサーのクレジットが出たなど。カラー1ページを広告として買うと専門誌で20万円、一般誌では50万円ぐらいはする。雑誌やTVに扱われるということはライダーの努力がなければありえないことなので、その効果をもっと評価してもいいのでは。欧米ではメディアボーナスやプライズボーナスというシステムが一般的にある。これはメディアボーナスの場合、スポンサードしているライダーが雑誌やTVに出た時に明らかに分かるカタチでその商品が露出した場合に、臨時ボーナスというかたちで支払われるもので、アマチュアにも適応されている。プライズボーナスはライダーがコンテストで上位入賞した場合に支払われる。例えばBMXの場合だと、あるライダーに自転車とウェアとシューズのスポンサーが付いていて、そのライダーが10万円の賞金を得た場合、ライダーは各社からさらに10万円づつもらえるというシステムで、この場合は合計で40万円もらえることになる。特に今の日本ではプロの賞金は優勝しても少ないので、このシステムがあったらライダーのやる気も倍増するはず。会社によってはトラベルバジェットというシステムを採用しているところもある。これは年間でかなりの額が支給されて、この金額の中から海外遠征や国内のコンテストにかかる費用をまかなうモノで、例えばストリートライダーの場合だと、海外のコンテストに出たり、世界のいろんなパークに乗りに行ったりできる。まだまだ日本のBMX環境は充分とはいえないので、海外に出ることは、世界のライダーと交流できるし、日本にはないセクションのパークで乗れたり、自分のレベルをチェックできるので、ライダーにとってはかなりの刺激を受けることになる。

 一昔前では、大会に参加するための遠征費とエントリー費さえ出ていなかったライダーの待遇も、改善されては来ていると思うけれど、まだまだ欧米には及ばない。それは昔は世界に通用するライダーも少なかったからだけど、今は世界レベルのライダーはたくさんいるし、磨けば光る人材もたくさん育ってきている。だからスポンサーする企業はできるだけライダーが活動し易い環境作りに極力協力していって欲しい。いますぐ欧米なみにとは言えないけれど、プロライダーとして人並み以上の生活が出来るぐらいが理想かな。あとはやみくもにスポンサーするのではなく、厳選していいライダーをスポンサードする方が効果的でもある。サポートするということはそのライダーに看板を背負ってもらうということだ、だから見る人が見て、なんでアイツがスポンサーされてるの?と思われるようなライダーを間違ってサポートしてしまうと、人気はがた落ちになってしまうので、コンテストやレースに足を運んで、いい人材を見極める目を養う努力もしていってもらいたい。広告も日本のライダーをスポンサードしているならそのライダーを使う方がライダーのやる気の倍増にもつながるし、見ている人は海外の雑誌もチェックしているので、それと同じ写真を日本でも見なければならないのはつまらないし、やる気が伝わって来ない。BMXを以前に比べると街中でも多く目にするようになったので、数は売れているはず、これを一時的ブームで終わらせてしまうのかどうかは関係している企業の今後のやり方にかかっている。

 一般ユーザーから見るとまだまだ1台目を買った時点だ、ちゃんとしたメーカーのBMXが売れるのは2台目以降からだと思う、しかし1回BMXに乗れる体になってしまうと、後はずっとBMXに乗り続けることになるケースが非常に多い(自分もそう、他のコラム記事参照、あんまり乗れていないのに数えてみると11台もBMXを買っていた)。だから関係各社は長い目で見ていって欲しいと思う。欧米と同じレベルまではいかないとしても、それはアメリカと日本での売上の違いもあると思うので、日本にあった契約内容を模索していって欲しい。ライダーは倉庫のバイト君よりはお金をもらってもいいと思うし、複数の企業のスポンサードを受けているライダーがほとんどなので、全部合わせたらそれなりの生活ができるぐらいで。それがムリならライダーが将来的に欧米の会社とダイレクトに契約できるような環境作りをお願いします。広い意味で。

 

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